結束バンドの素材で使われることが多いナイロン、この素材には66や6・11・12などの種類があり一般的な結束バンドはナイロン66と呼ぶ素材を使った商品です。100円均一のお店などでも購入ができるタイプは66素材を用いたもので、主に屋内で使うのに適しているタイプです。ちなみに、素材の種類はすべてナイロンになるのですが、この素材は原料の炭素原子の数に由来するもので、ポリアミドと呼ぶ合成繊維です。66は世界初の素材ともいわれており、開発されたのは1935年長い歴史を持つものです。
ただ、日本の中では66よりもポリアミド6の利用頻度が多いとされているのですが、この素材を最も活用しているのは自動車業界、このことからも利用頻度が高い理由がわかるのではないでしょうか。ポリアミドの11および12は耐寒衝撃性を高めたもので、耐久性および耐衝撃性に優れていることからも屋外で結束バンドを使う場合にはこれらのいずれかを選ぶと良いでしょう。また、ポリアミドの11および12は融点がナイロン6と比べると低くなっていて吸水性が低い形状変化が生じにくいなどから屋外で使える結束バンドであることが明確です。結束バンドはケーブルや線材などを束ねてまとめたいときに利用する、太陽光発電システムなどの場合はケーブルを屋根やフレームに固定するときに使う道具ですから屋外利用では耐候性や耐熱性が求められます。
選ぶ際にはナイロン11や12などの表記があるものを選んでおけば劣化にも強い使い方ができるのではないでしょうか。