PCやゲーム機などのデバイスをインターネットに接続する場合は、無線Wi-Fiよりもlanケーブルを利用した方が通信速度や安定性が高くなります。この理由は、無線Wi-Fiは家電製品などから発生する電磁波の影響を受けやすいからです。ケーブル接続であれば電磁波の影響を減らすことができるので、遠くまでデータを伝送できます。ただし、ケーブル接続でも使用方法によっては電磁波の干渉を受けて通信速度が低下するケースがあるので注意が必要です。
家庭内でlanケーブルを設置する際に、大電力を消費する家電製品の電源コードが近くにあるケースが少なくありません。電源コードが近くにあると電磁波が発生し、lanケーブルがノイズを吸収することで電波干渉を起こしてしまいます。このような状態に陥ると通信速度が低下するだけでなく、回線が不安定になってしまうでしょう。電源コード以外にも、他のlanケーブルから発生する電磁波の干渉を受けるケースもあります。
複数のケーブルを束ねて使用すると、お互いのケーブル同士が電波干渉を起こすことで通信品質が低下してしまいます。lanケーブルの電波干渉を防ぐための方法として、ケーブルを這わせるルートを工夫したり、電磁ノイズを遮蔽するためのシールド付きのケーブルを使用する方法があります。シールド加工が施されたケーブルは太くて曲げにくくなってしまいますが、電磁ノイズの影響を防ぐためには効果的です。